台風一過のその後の偵察
建築現場で永く仕事をしている人間として、
自然災害のうち最も警戒するのは〝風〟です。
建築現場には仮設と呼ばれる機材が数多くあります。
仮設機材はあくまで一時の仮に使われる物ですから、
自然災害への対応は管理者である〝人〟が対応しなければなりません。
仮設機材は風に弱いのです。
少し前の多摩の事故や、今回福岡の痛ましい事件は、
現場管理者をゾッとさせるニュースです。
ですから私は、自然災害 特に風には臆病になります。
臆病な程に準備をする・・・・! と言うことです。
外仕事の人間は皆、天気予報には敏感になります。
風が強く吹くことが分れば、必ず対応策をとります。
夜中に呼び出されたり、それこそニュースにされたり
など絶対にならないようにする!
それは、自分にかける保険です。
そしてその後、必ず偵察に周ります。
対策を施しているので、大きなことは起こりません。
それでも偵察で現場を周ると、何かしら手を掛ける必要はあるものです。
そのための偵察なのです。
「備えあれば患いなし」。
先達の言葉にはいつも感心させられます。